カツオの釣り方

カードにどっぷりはまってしまった魚類のブログです

GP上海



続いてこちらでGP上海での使用デッキ、選択理由と現スタンダードについてどう考えてるかを中心に書いていこうと思ってます

 

まず僕のGPの予想メタゲームから書きます

といってもこれはありきたりでしょうか

僕の予想は

エネルギー系デッキが40%ほどで赤単が30%残りのうち15%ほどが副陽、ギフト、トークンといったティムールにメイン勝てますよデッキ残り10%で赤黒やマルドゥ機体、黒単などといったアグロ系を最後の5%に青黒コンorミッドレンジと予想しました

現環境における2強は明らかにティムールエネルギーと赤単であり、どちらかに強いデッキはもう片方には強くないことが多いです

さらにティムールエネルギーというのは実に隙の無いデッキでギフトや副陽といったメインボードではほぼ勝てないようなマッチアップもサイド後では有利に変わることが多いです

さらには赤単にもイクサランからの新戦力である暴れまわるフェロキドンの存在が大きく、一番分かりやすい例を上げるとサイドボード後に赤単に置いておけば勝てるカードであった領事の権限はその威力が半分以下になりました

タップインさせて速攻をケアするものの盤面には影響が無く、ライフが増えないのであっさりと負けてしまいます

このように白の赤へのメタカードはライフを得るものが多く、信頼が下がっているので結果として環境の2トップどちらにも勝てるのか定かでないと考えます

青黒コンはティムールとの相性はかなり良いデッキではありますが、一方赤単との相性は壊滅的であることを考えると人数は少ないでしょう

エネルギーデッキは大半がティムール(ブラック込み)でPT優勝のスゥルタイと少し流行りの傾向を見せていたBGベースの4cエネルギーがティムール以外だと3:2位の割合になるのかなと

 

この前提を考えると僕にとってのベストデッキは明らかにティムールです

前々からの蓄積もあり、環境のトップの一角ですので文句無しでしょう

しかし、僕はできればティムールは避けたいとずっと考えていました

その理由がミラーマッチです

ティムールというデッキはフラッドに弱く、同型戦になるととりあえず3マナ域が睨みあってハイドラが相討ちした後強いの引いたもん勝ちやでというゲーム展開が多いです

2byeがあるとはいえ13ラウンドもあるグランプリでプレイの要素があまりないゲームで敗けを重ねる可能性はできるだけ排除したいと思ったのです

 

これはこの環境になった頃からずっと考えていたことだったので実際にMOで様々なデッキを試しました

片手で数えきれないデッキがチケットを溶かしていきましたがここではそこそこ好感触だったものの結局使うことがなかったデッキについて書きます

1.白黒xトーク

xというのはアブザンもエスパーも試したので白黒ベースのトークンという意味で書きました

最初に注目したのがエスパートークンでした

思考の経緯は簡単で

環境を定義するカードはスカラベorハゾレト

スカラベを色の負担がかからないようにプレイしたいがその場合軽いマナ域の除去がプッシュのみで弱い→ならば序盤失ったライフなどを一気に取り返せるもの→白黒トークンのギミックをいれようというもの

当たり前ですが回ると強く、好感触を持ちつつもしかし勝率はそこまで良くありませんでした

その理由はもうしばらくまわすと明らかになって有り体にいうとトークンギミック+行進が無いと動きがバラバラでパワーが著しく落ちるというものでした

特に秘密の備蓄品の存在は大きく、これを置けるかどうかにトークンデッキはかかっています

それに気づいたとき頃アブザントークンが丁度流行り始めました

僕の目も捨てたもんじゃないんじゃないとちょっとテンションを上げるとともに1枚のカードを発見したことでデッキもアブザンに以降

それが不撓のアジャニです

マイナスが追放除去で環境を定義する神達を完全に処理しつつプラスでデッキのキーカードを探しにいける

さらには奥義もトークンギミックに合っているのでさすがにと思って使ったものの……

やっぱり勝率が安定しませんでした

結局鍵となるのは秘密の備蓄品のみであり、これをそこそこ早いターンに置けなければ有利と思ってるマッチアップでも負けうると判断し、当日コミュニケーション的に引き分ける可能性もあることから断念

 

 2.青黒ミッドレンジ

ブラジル選手権準優勝Hareruya Latinのルーカス エスペル ベルナルド選手のものできっと好きだろうと勧められたのをきっかけに使ってみると確かに好みであり、赤系アグロにも悪くなく戦える感触を得て本格的に調整するも調整中に一番感じたのがこのデッキ別にティムールに有利じゃない……ということ

改めて検討した結果デッキが中途半端な部分があり、都合良く動かないと序盤戦でも終盤戦でも負けに繋がるアクションをされる可能性があるなと思って断念

 

3.赤黒機体

時期的に回し始めたのがGP香港後になります

PTQの結果がミスで一歩届かなかったものの他のゲームでは上手く戦えたのでティムールに決めてしまおうかと思ってMOリーグをしていたら各リーグ一度は黒単機体を踏み、またなかなか勝てなかったので当たった黒単系機体の中から一番良さそうに見えたハゾレトをタッチしたものを自分で回してみることに

感想としては結局今のアグロには機体は不要かなというものでした

キランの真意号は乗りにくく、置いて動かなかったり上から引いて萎えたりという感じ

そんなこんなしている間にPTで赤黒アグロは最高でも6-3-1という情報を目にして断念

ちなみに機体を使わない以上ハゾレトを使うデッキで一番強いのは赤単と思ったので今回してみてるところです

 

 という訳で結局ティムールよりも勝てるであろうデッキにたどり着くことは出来ず、ティムールでの参加を決意

 

これが今回使用したデッキリストになります
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上記の通り環境を定義するカードはスカラベorハゾレトと思うのでティムールをつかうならスカラベを入れる

また他にも黒いカードにそれぞれ重要な役割があると思っているのでそれらを抜くつもりもなかったです

特に一番良いと思っている部分が栄光の刻です

一般的に慮外な押収になっている枠をこれにしています

理由としてはまず慮外な押収を信用できないこと

慮外な押収は非常に強力なカードなことは間違いなく、実際自分もこのカードで負ける展開自体はあるのですがそもそもこのカードってなんで必要なのかというとティムールの3色では神に触れないからです

神に触るという面を見るとハゾレトを奪っても手札を減らせず動かない可能性があり、ソーサリーアクションなので返しのターン隙だらけになってしまいます

スカラベの場合もっと悪くて蓄霊稲妻などの除去で相手の手札へと戻ってしまいます

青黒はスカラベを墓地に送る除去をもっていないですが、ティムールにはそれがあることを考えるとやはり盲信することはできないと思います

またこのカードの良いところとして赤単戦でのピーピングが上げられます

赤単側の手札が見えれば自分がどこまで殴れるのか、また何をすると不味いのかがわかるので非常に勝ちやすくなるのです

また今回のリストではRR,GG,UBと5マナまでに要求があるのでそこにUUまで加えるのはさすがに事故ると思ったのでUUは6ターン目には無くてもいい川の叱責と青巨人の2枚に抑えました

そのため慮外な押収、多面相の侍臣を諦めてます

GGを諦めるのも無しではありませんが赤単相手にも同型にもハイドラ無しでは苦戦することは間違いなく、そもそも調和の都合上緑はカウントが一番多くなるので諦めるならRRorUUとなり僕はチャンドラグローリーを選びました

メインでは他に特に珍しいものもないので割愛します

サイドは

副陽などに引かないと負けるし引けば引くほど嬉しいのでまず否認を4

トークンの備蓄品を絶対に割るための真っ二つ2

ここは機体などにこれを入れるつもりがあまりないので人工物への興味より優先してます

あくまでも副陽などの除去エンチャントと王神、トークンギミックを割るためのカードです

赤単にはハイドラカルトーシュ決めるという強い意思で4,2にしました

前日にはカルトーシュは3だったのですがフェロキドン連打で腐るシーンをみて1枚をチャンドラの敗北へ

追加の栄光の刻も1枚指して神がでるなら投入します

青巨人は基本的には5枚目の否認としての役割を期待していますが否認以外にも真っ二つや除去にもなれるので5枚目のカウンターではなくこれ

ヴラスカはフィニッシャーでありながらエンチャントまでさわれる万能カードです

増やしたいくらい

川の叱責はトークンデッキを粉砕するカードのイメージが強いですがミラーでも膠着後巨匠をトークンごと流し殴って勝てるいいカード

 自然に仕える者、ニッサは割と好みがでるカードな気がします

ティムール同型強いってみんな言っていましたが僕個人は強いと思いませんでした

3tに置くことの価値は非常に高く、それが出来れば確かにゲームが勝ちに近づくのですが、初手に無い場合クリーチャーを並べあっているところで引いてきてキャストするのは微妙な印象

0能力も占術がハマってドローしたいカード→出せるクリーチャーって見えないと強く使えません

じゃあ何でお前入れてったのって言われると対コントロールや副陽などを見てということになります

上記の通り僕のニッサへの評価は低く、本戦で使用したニッサも会場で買うくらいで全く使ってこなかったのですが前日の調整中にコントロールなどと当たると否認を探せるから強いと聞き、賞味期限切れの殺戮の暴君に代わるカードを探していたのでその枠に入りました

 

本戦の結果はこのとおり

2bye

Noshow

Sultai ○○

Temur Black ××

UW Approach ××

Temur ○××

Temur Black ○×○

4c Energy ○○

Esper GPG ○○

Mardu vehicle ×○○

Mono Red ○×○

Mono Red(Hopes 名出さん) ×○○

Mono Red ××

Mono Red (Dig cards 行弘さん) ×○×

 

初日の負け試合は割と不運でした

最初のティムールブラック戦メインボードで相手にはヴラスカがいるもこちらの盤面にはチャンドラがいてクリーチャーはお互いイーブンくらいというシーンでこちらはチャンドラ+含めて土地が続く中で相手は手札0からチャンドラ→ハイドラ→チャンドラと引いてきてこちらのチャンドラが落ちてしまいここからは一方的なゲームに……

かなりのマナフラに陥っていたのでスカラベを引けばそのまま2回起動できて捲りうると思って土地は置き続けましたが引けずに負け

G2は土地が3で止まって負け

副陽戦はマリガンしてメインは5t燻蒸7t副陽8t副陽からサイド後ダブマリしてカードが足りずに負け

ダブマリの割によく動いたのですが枚数が無いと動きがラス等がケアできませんね

ティムール戦ではメインドブンで勝ってサイド後ドブンされて迎えた3本目マリガンからマナクリマナクリ削剥土地3みたいな微妙なハンドをキープして相手のグローリー連打に太刀打ちできず……

3連敗の後はまさか得意フォーマットでさえ初日落ちしてしまうのか?と目の前が真っ暗になりかけましたがなんとか持ち直して6-3で二日目に

初日の当たり方はやや片寄って赤単には当たらずほぼエネルギー

メタ読みとしては割と正しかったなとは思っています

スゥルタイやBG系4cにはブリンガーが強いのでブリンガーを残したのが良かったところなのかなと

二日目では前日うまくいかなかった分もデッキが奮起してるのか4-0で10-3までいくも

R14の赤単戦ではマリガン後つむじ風ブリンガー土地4からドローが全て土地で負けとマリガン後蓄霊削剥牙長つむじ風ならず者赤緑土地という初手を悩みながらも1枚引けば勝てる確率は高いし5枚でこれより強い手札は来ないだろうと思ったのでキープ

結局しばらく引けずに引いた頃には相手の場にフェロキドンが並んでいて何をしても間に合わなくなっていました

終戦の行弘さん戦ではハゾレトのダメージを貰いすぎてしまい栄光の刻を引き込んで追放するもライフはすでに危険域で本体火力は死んでる状況でハゾレト2体目が来てしまって負けと3本目先手4tハゾレトに屈して負け

3本目も手札には栄光の刻がありましたが4tでどかしても遅いくらい綺麗に回られてしまいました

これで6-3,4-2の10-5でした

負け試合の部分が不運に寄ってはいますがティムールを選んだ以上そうなるのは予想済みだったので仕方ないかなといったところ

ただ負けたところでここでこうすればみたいなのが無い(気づいてない)のは5敗もしてるのにそんなことある?って感じですね

この大会でのプレイで特に印象的だったのはR13のHareruya Hopes 名出さんとのG1

相手がダブマリをしていて土地3枚

それぞれ2枚と1枚を貯めてるボーマットがいるなかでケンラをプレイして手札が1枚

こちらの盤面は牙長のみでエネルギーは2つ

土地は赤緑、拠点、山

手札に巨匠、栄光の刻、ハイドラとチャンドラ、グローリー

ライフは17なのでケンラを通すと13になります

このシーンあなたはどうしますか?

僕は相手の手札がすでに尽きかけてるのでボーマットにチャージから強いカードを引かれることを避けたかったので牙長を起動したのですがその後土地が来ず、なにもアクション出来ずに渡したターンで土地を引かれてハゾレトに殴られて負けてしまいました

やや反射で牙長を使ってしまったのですが受けは調和でも普通に土地でも良かったから難しいなという話をしました

とはいえまだ見ぬトップに期待するプレイは手札では先が見えないときにやるものなので手札にはいいカードが多かったから起動せずに巨匠から土地で栄光の刻がよかったかなと思ってます

 

さて二日目は打ってかわって怒濤の赤単連打でした

なのでメタ読みはなおさら正しかったかなと思います

今回の反省点としては4cで無理をしてるから無理を軽減する意識が高く、同型で勝負を決めるカードの枚数が少なかったのではというところです

ヴラスカやチャンドラが強いのはわかっていた上で色マナの都合を考えてヴラスカはサイド1だしチャンドラも2に抑えてしまいました

例えばPTの4cではヴラスカ2チャンドラ3スカラベといるところで僕のリストにはスカラベ2チャンドラ2

グローリーは強いもののこれ単体でゲームが決まることはあまり無いのでここを数に数えにくいのにこの枚数だったのはいけないところだったなと思います

実際にR5のティムールブラックは上記の型っぽかったので僕が土地を引いたことを抜きにしても驚異を連打できる構築になってた部分の差がでたかなと

R7のティムールの方もコンバットの面では何度かミスをしてくれていたので何か驚異を1枚でも引けていたら変わったかもしれません

この反省を踏まえて考えたリストがこちら

 
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グローリーを廃して明確にPWとスカラベをゴールに据えた形にしました

ヴラスカがメインに入ってファクトに触るカード自体は増えてるので2マナ除去でありながらグローリーまで触れてわんちゃんフィニッシャーになる木端をいれてみてます

サイドはまだふんわりしてるところでこれからブラッシュアップしていこうと思ってます

GP後経験的にもと思い赤単を回しているのでこのリストを調整出来てないんですよね(^_^;)(^_^;)

赤単相手にはつむじ風、牙長、ハイドラで相手の盤面が止まったあと驚異を投げて勝つゲームなので赤単への枠が減っているわけでもなく同型には強いであろうと思ってるので結構良いのでは?と勝手に思ってますので良かったら回してみてください 

めっちゃ弱いかもしれませんが……

ここ数日赤単を回してみて思っているのはやはり環境のベストデッキはティムールかなと

いうことです

赤単の除去ではグローリーが触れないし持ってるのがショックだから巨匠に打てないなんていうシーンがよくあります

ハイドラでびた止まりのこともありこのマッチアップはどちら側からみてもティムールが有利かなと思ってます

 

今シーズンの目標は最低でもブロンズですので今回の1点がちゃんと自分の実になるように、また今回の経験がいつかの自分の爆発の糧となるように頑張っていこうと思います